オランダでは11月半ばから12月6日までは、子どもたちにとってとても楽しみなシンタクラース期間です。
12月6日は1~2世紀にいた聖ニコラスという司教様の命日で『聖ニコラスの日』として祝日になっています。聖ニコラス=Saint-Nicholas(英語)=Sinterklaas(オランダ語)=シンタクラースですね。長い白髪と髭で、白い服に赤い司祭帽とマントを身に着け、手には杖を持ったお方です。
サンタクロースの基になったとも言われており、時期もお姿も近いものがありますね。シンタクラースの方が宗教色が強い感じの雰囲気です。
ズワルトピートと呼ばれる、煙突のすすで顔を黒く汚したお供を引き連れています(もともとは黒人さんという設定で、次代の流れと共に改変されています)。
ご一行は、毎年11月11日の後の最初の土曜日にスペインから汽船でやってきて、約3週間ほどオランダに滞在します。シンタクラースがやってくると、盛大なパレードが各地で催されます。
シンタクラースがやってくる頃には、シンタクラースジャーナルという番組が毎日放送され、学校でも視聴しているようでした。
ピートたちは滞在期間中の夜、時折こっそり現れてはお部屋の中で遊んだりいたずらして帰ります。その翌朝は、お部屋の中が散らかってたりおやつが落ちてたり。学校の教室にも出没してました。
ちなみにシンタクラースは杖の他にもうひとつ、ある本も手に持っています。その本は、いうなれば「いい子・悪い子 チェックリスト」で、その1年間子どもたちがいい子に過ごしていたかどうかを記してあるそうです。いい子にしていたらプレゼントがもらえますが、悪い子はピートの袋に入れて連れてかれちゃうそうですよ。こわ。
さて、12月5日の夜は靴に人参を、その横に水や藁を置いて眠りにつきます。シンタクラースの乗る白馬を導くお供えですね。無事にいい子認定された子のおうちには、プレゼントが届きます。
ちゃんと来てくれました。ピートたちもおうちのおもちゃで遊んでくれたようですね。学校に来たピートよりは控えめな感じで(笑)
ちなみに、クリスマスにはちゃんとサンタクロースもやってきます。オランダの子どもたちは12月は2回もプレゼントがもらえる…うらやましいですね~。
この時期どのお店でも目にする定番のお菓子が、クラウドノーテンとイニシャルチョコ。あーちゃん・さーくん用にAとSです。Sはシンタクラースのイニシャルでもあるので、他のイニシャルよりもバリエーションに富んでいます。
パレードの時にはピートが手にいっぱいに配ってくれます。がさっと直渡しなので、シンタクラースのパレードに参加する際には袋の持参をお勧めします。
最後に、子どもたちが覚えてずーっと口ずさんでいた歌『Sinterklaas kapoentje』をご紹介しておしまいです。
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