Koningsdag

日々の生活
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Koningsdagは、何の日?

Koningsdagは英語でKing’s day、国王の日です。

オランダの現在の国王の日は4月27日、ウィレム・アレクサンダー王のお誕生日です。
この日はオランダ全土がナショナルカラーであるオレンジに染まり、パレードやコンサート、フリーマーケットが開催されます。

毎年場所を変えて国王が国内の一都市を訪れるようです。今年はロッテルダム。アイントホーフェンは2年前の2021年だったようでコロナ禍真っただ中、どの程度盛り上がったのかは不明です。

都会になればなるほどそのお祭り騒ぎも派手になるようですが、幼児二人連れては勇気が出ずアイントホーフェンの街へ出るにとどめておきました。都会の様子を見てみたければ、Koningsdagで検索すれば、オレンジにまみれた画像も動画もたくさん見られると思います。道も運河も人であふれてます。

2月のカーニバルの時もそうでしたが、イベントの開始時間は遅いです。13時前に着いても何も始まってなくて、さまよいました。場所も1か所に集中するのではなく、街のいろんなところに屋外ステージなどが設けられます。

各々思い思いにオレンジを身に着け、お酒やたばこを片手に楽しそうです。前夜や、当日の夜に向けて盛り上がっていくことでしょう。お菓子もばっちりオランダカラーです。

なんでオレンジ?

オランダの国旗は赤・白・青なのに、なぜナショナルカラーはオレンジなのか?

歴史は、ナポレオン戦争後の1815年まで遡ります。日本では江戸時代の文化12年、徳川家第11代将軍家斉の時代で、杉田玄白の蘭学事始が完成した年。その年に現在のオランダ王国の前身であるネーデルラント連合王国が、オラニエ=ナッサウ家のウィレム1世を国王として成立しました。そして現在まで、そのオラニエ=ナッサウ家がオランダの王家として続いています。

オランダ語のオラニエ(oranje)は英語のオレンジ(orange)、つまり王家のお名前がオレンジ公なのです。

ちなみに、国旗も昔は赤ではなくオレンジと白・青の3色だったそうです。オレンジは色あせやすいため今の赤になったとか。

Koningsdag/Koninginnedagの歴史

Koningsdag=King’s day、国王の日ですが、2013年に現在のウィレム・アレクサンダー王が即位するまではKoninginnedag=Queen’s dayでした。というのも、ウィレム・アレクサンダー王はなんと実に123年ぶりの国王様!それまでは3代続いて女王様だったんですね。

そしてこのKoningsdag/Koninginnedag、調べてみると国王/女王の誕生日とも限らず、日付も名称も変化してきた歴史があります。

始まりは1885年、のちに第4代女王となるウィルヘミナ王女の誕生日8月31日から。
次に、1949年、第5代で即位したユリアナ女王の誕生日4月30日に変更。
そして1980年、第6代で即位したベアトリクス女王は先代の4月30日で継続。
そして2013年、第7代で即位したウィレム・アレクサンダー国王の誕生日4月27日に変更。

名称も、はじめのPrinsessedag(Princess Day)から、ウィルヘミナ王女が女王に即位した1890年にKoninginnedag(Queen’s day)となり、ウィレム・アレクサンダー国王が即位した2013年にKoningsdag(King’s day)と変化してきました。

ウィレム・アレクサンダー国王のお子様は3人の王女なので、次世代にはまたKoninginnedagに戻るんでしょうね。王位継承権1位のカタリナ・アマリア王女のお誕生日は12月7日。先代のベアトリクス女王が自身の誕生日である1月31日は真冬で屋外イベントをするには不適であるという考えと共に、先代女王への敬意を示しその日をKoninginnedagにはしなかったという歴史もあるので、どうなるのか個人的にはちょっとした注目事です。
とはいえ、先代女王も先々代女王も70代半ばまで現役でしたし、現国王もまだ56歳とお若いので、次世代のお話をするにはまだまだ早いですね。

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