美術関係に疎かったまむですが、ミュージアムカードで国内の美術館を巡るうちに多少ながら勉強ができました。今回は、私が滞在1年の間に触れたオランダ出身の画家とその作品を観られるオランダ国内の美術館などについてまとめていきます。
オランダ出身の画家
ゴッホ(1853-1890)
ポスト印象派を代表する画家フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)。『ひまわり』など彼の作品を目にしたことがない人の方が珍しいのではないでしょうか。
ゴッホにまつわる場所
画家として活動したのは意外にも短いゴッホですが、その作画スピードは驚くべきものでわずか10年余りもの間に約2000点もの作品を残しています。それでも生前に売れたのはたったの1枚だったとか…。
- ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)
『ジャガイモを食べる人々』『花咲くアーモンドの木の枝』『カラスのいる麦畑』他多数 - クレラー・ミュラー美術館(オッテルロー)
主な所蔵作品:『夜のカフェテラス』他多数 - アムステルダム国立美術館(アムステルダム):『自画像』
- ボイマンス・ファン・ブーニンヘン美術館(ロッテルダム※改修のため閉鎖中)
- 北ブラバント美術館(デン・ボッシュ)
- ゴッホ村美術館(ニューネン)
- ゴッホの家(ズンデルト)
レンブラント(1606-1669)
光(と影)の魔術師と呼ばれる、レンブラント・ファン・レイン(Rembrandt van Rijn)。バロック絵画・オランダ黄金時代を代表する画家の一人です。代表作には『夜警』があります。
レンブラントにまつわる場所
- アムステルダム国立美術館(アムステルダム)
主な所蔵作品:『夜警』※2023年現在修復中 - マウリッツハイス美術館(デン・ハーグ)
主な所蔵作品:『テュルプ博士の解剖学講』『自画像』 - エルミタージュ美術館(アムステルダム)
※期間限定(2023年2月4日~8月27日) - レンブラントの家(アムステルダム)
フェルメール(1632-1675)
光の魔術師とも呼ばれる、ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)。レンブラントと並ぶ、バロック絵画・オランダ黄金時代を代表する画家の一人です。日本でも『真珠の耳飾りの少女』で有名ですね。
フェルメールにまつわる場所
- マウリッツハイス美術館(デン・ハーグ)
主な所蔵作品:『真珠の耳飾りの少女』『デルフトの眺望』 - アムステルダム国立美術館(アムステルダム)
主な所蔵作品:『牛乳を注ぐ女』 - フェルメールセンター・デルフト(デルフト)
モンドリアン(1872-1944)
直線と原色の抽象画『コンポジション』で有名なピート・モンドリアン(Piet Mondrian)。初期には風景などの自然画を描いていたのが、ピカソなどのキュビズムに影響を受け抽象画へとシフトチェンジしていきます。
モンドリアンにまつわる場所
- デン・ハーグ市立美術館(デン・ハーグ)
- クレラー・ミュラー美術館(オッテルロー)
- ファン・アッベ美術館(アイントホーフェン)
エッシャー(1898-1972)
見れば見るほどに混乱してくるだまし絵で有名なマウリッツ・エッシャー(Maurits Escher)。不思議な世界に連れて行ってくれます。
エッシャーにまつわる場所
- エッシャー美術館(デン・ハーグ)
- デン・ハーグ市立美術館(デン・ハーグ)
※期間限定(2023年2月18日~9月10日)
ヒエロニムス・ボス(1450頃-1516)
ちょっとマイナーですが、独特な宗教画を得意とするヒエロニムス・ボス(Hieronymus Bosch)。同時代に活躍した画家ではレオナルド・ダ・ヴィンチやサンドロ・ボッティチェッリなどが有名です。
ヒエロニムス・ボスにまつわる場所
- ヒエロニムス・ボス・アート・センター(デン・ボッシュ)
オランダで行っておきたい美術館
オランダ国内にはとても沢山の美術館や博物館があります。その中でもここだけおさえておけば間違いない!と思う美術館を地域別でご紹介します。先にご紹介した画家たちの作品もほぼさらえますよ。
アムステルダム
アムステルダム国立美術館
Rijksmuseum
レンブラントの『夜警』や、フェルメールの『牛乳を注ぐ女』、ゴッホの『自画像』が観られます。
休館日 | なし |
開館時間 | 9:00~17:00 |
入館料 | €22.5(18歳未満無料) ※ミュージアムカードで無料 |
ファン・ゴッホ美術館
Van Gogh Museum
世界最大のゴッホの作品や手紙のコレクションが観られます。 ゴッホだけでなく、同時代の画家やその友人たちの作品も展示されています。
休館日 | なし |
開館時間 | 9:00~18:00 |
入館料 | €20.0(18歳未満無料) ※ミュージアムカードで無料 |
*予約必須です*
デン・ハーグ
マウリッツハイス美術館
Mauritshuis
レンブラントの『テュルプ博士の解剖学講義』『自画像』、フェルメールの『デルフトの眺望』『真珠の耳飾りの少女』が観られます。
休館日 | なし |
開館時間 | 10:00~18:00 |
入館料 | €19.0(~18歳無料) ※ミュージアムカードで無料 |
デン・ハーグ市立美術館
Kunstmuseum Den Haag
モンドリアンの初期作品からコンポジションまで多数展示されています。他にもデルフト焼の展示やテオ・ヤンセンのストランドビーストもみどころです。
休館日 | 月曜日 |
開館時間 | 10:00~17:00 |
入館料 | €17.5(~18歳無料) 19~25歳:€8.75 ※ミュージアムカードで無料 |
エッシャー美術館
Escher in Het Paleis
かつてのオランダ女王が宮殿として使用していた建物を改装して作られました。エッシャーの版画作品が多数展示されています。
休館日 | 月曜日 |
開館時間 | 11:00~17:00 |
入館料 | €11.5(~7歳無料) 7~12歳:€6.5 13~17歳:€8.5 |
その他
クレラー・ミュラー美術館
Kröller-Müller Museum
オランダで第二のゴッホ作品を所蔵する美術館です。モネやピカソ、モンドリアンの作品も見られます。お天気が良ければ彫刻庭園のお散歩もおすすめです。
休館日 | 月曜日、1月1日 |
開館時間 | 10:00~17:00 |
入館料 | €12.5(~12歳無料) 13~18歳:€6.25 ※ミュージアムカードで無料 |
別途デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園への入場料が必要です。
(大人:€12.3、6~13歳:€6.15)
ここでご紹介した美術館は、エッシャー美術館を除いてどこもミュージアムカードを使えば無料で入ることができます。この5つを巡るだけでも十分元が取れちゃいます。ミュージアムカードについては、以下の記事を参照してください。
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