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ニース~モナコでプチバカンス

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7月半ば~8月はバカンスシーズン、学校はもちろん街もお店もお休みモード。ひーさんの仕事の隙をついて、我々も短期間ではありますが南仏ニースとモナコ公国へ行ってきました。

ニース ~Nice~

ニースはフランスの南東部、コード・ダジュール地方の中心都市です。30km東にはイタリアとの国境があります。

地中海性気候のため年間を通して温暖な気候で安定しており、2021年には『リヴィエラの冬季行楽都市ニース(Nice, Winter Resort Town of the Riviera)』として世界遺産にも登録されました。

モナコ公国 ~Principauté de Monaco~

ニースから東に約13km、南は地中海と残る三方はフランスに囲まれた場所にモナコ公国があります。

モナコは世界で2番目に小さい国(面積 2.02㎢)ですがその人口は約4万人、1㎢あたりに約2万人という人口密度は世界一の国です。(日本の人口密度は約340人/㎢、東京だけなら約6,400人/㎢)

交通機関情報

アイントホーフェン空港~コートダジュール空港

今回の旅先選びのポイントに「アイントホーフェン空港から行けるところ」というのがありました。アムステルダムのスキポール空港まで行けばもっと選択肢は広がるのでしょうが、せっかく近所に地方空港があるのだし、使ってみない手はないな、と。

アイントホーフェン空港に就航している航空会社は9社あり、ヨーロッパ23カ国とアフリカ2カ国、75路線の国際路線があります。ライアンエアー・トランサヴィア・ウィズエアーの3社の便が多い印象です。

行ける日程・時間帯・料金とにらめっこしながら決めた行先がニースのコートダジュール空港。航空会社はトランサヴィア(transavia)、オランダの格安航空会社(LCC)でエールフランス‐KLMグループの独立企業です。

アイントホーフェン空港からコートダジュール空港までのフライト時間は往路1時間45分、復路1時間40分。あっという間ですね。

LCC含めての航空便の検索は、SkyscannerTrip.comがおすすめです。

コートダジュール空港~ニース市街地

国が変われば交通機関の事情も変わってきます。事前に他の方のブログなどでもニースのトラムやバスのチケットの買い方は何となく予習していったつもりだったのですが、空港で早速詰みました。空港のトラム乗り場にある券売機では、予習していたはずの料金や方法で買うやり方に一向にたどり着けなかったんですよね。

というのも、2023年7月1日からニースの公共交通機関、Lignes d’Azur linesが価格改定とチケットの販売体系を一新したそうで。しかも、コートダジュール空港の券売機では、通常の1回券などの販売がなく空港往復(1 Airport round-trip)=€10.0しか売っていない。いや、欲しいのはただの1回券でいいのに…。訳が分からず近くにいたスタッフらしきおじさんに聞いてみても、それを買うしかないと。到着が夜遅かったこともあり子どもたちも疲れていたので仕方なくその高いチケットを買って来たトラムに乗りました。乗った後に同じく家族旅行のアジア系のママにチケットのことで話しかけられ、そちらは「とりあえず空港ではチケットを買わずに乗って、次の停留所で一旦降りて、そこなら普通のチケットが買えるからそこで買えばいい」と言われたそうな。うちもその情報が欲しかった…。

新システムになって1カ月しか経ってない時期に行ってしまったので、ネット上の情報もまだ古いものしかなかったんですね。なのでこの経験を次なる誰かの助けになるべく、記録しておきます。

ルート検索

Google マップでも十分調べられます。現地のLignes d’Azur lines 公式ページ・アプリもあります。

Google マップ - ナビ、乗換案内

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Lignes d’Azur Mobile

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空港から市街地へはまず2番のトラムに乗るのが便利です。表記のラインは青色ですが、実際の車体は赤色でした。

画像引用元:Lignes d’Azur lines
画像引用元:Lignes d’Azur lines

チケット購入

前述のように、空港のトラム券売機での購入は正直ぼったくりに近いものがあります。時間に余裕があれば空港の次の停留所「Grand Arénas」で一旦降りてそこの券売機でチケットを買いましょう。(公式に推奨されている方法ではないので、自己責任でお願いします)

旅行前に時間や余裕があれば、公式のチケットアプリをダウンロードしておくのがおすすめです。スマホ上でチケットが買えて、NFC(おサイフケータイ)で検札機にタッチすれば乗降車できます。

Lignes d'Azur Tickets

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Carte Lignes d'Azur Mobile

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1回券が€1.70で、乗車から74分以内ならバス・トラム問わず乗り継ぎが可能です。
10回券までは1回分の料金は特に変化なく、20回券からちょっとずつ割引が入ってきますね。

1日券は5回以上、2日券は8回以上、7日券は12回以上の回数を期日内に乗ればお得になる計算です。(それぞれ初乗車から24時間、48時間、7日間有効)

空港往復チケット(1 Airport round-trip)=€10.0がいかに高いかわかりますね…。

こども料金は公式サイトによると「4歳未満は無料、4~10歳はSolo ticket1枚で2人乗れます」とのこと。1人分は…???

ニース市内観光

通常のトラムやバスだけでも市内回るのに不便は特にありませんし、そこまで大きい町ではないので海や街並みを楽しみながらお散歩をするのも楽しいと思います。

しかし、せっかくなら町の歴史や小ネタの解説を聞きながらゆっくりシティツアー観光をしてみるのもひとつの手。日本人に人気のある観光地なこともあってか、日本語の解説もあるのが嬉しいです。

2階建てバス:12歳~ €23.0 4~11歳 €8.0
ミニトレイン:13歳~ €12.0/10.0 4~12歳 €6.0/5.0

私たちはミニトレインの方に乗ってみました。コースは2つ、所要時間50分の市内中心部コースと45分のお城コースがあり、中心部のコースを選びました。

出発地点は海辺のすぐ近く、近くの小屋でチケットの購入ができます。

※バカンスシーズンしか運行はしていないようなのでご注意ください。

ニース~モナコ

ニースからモナコに行く方法は、電車かバス。リッチに行きたいならニース空港からヘリコプターでも行けるそうですよ。

バスで行く

ニースの市街地からは、地中海沿いの道を走る607番がおすすめ。約1時間で到着します。チケットはLignes d’Azur linesのもので大丈夫です。

以下いただいたコメントを引用させていただきます。
モナコ行きと申告するとLignes d’Azur linesのカードは使えず、2.5€でした。モナコまで行かない近距離で降車する場合と料金が違うのではないかと思います。2024年2月の状況です。
とのことです。(2024年2月追記)

平日は5時半頃~20時半まで3~4本/時、週末は6時~20時半まで3本/時のペースで出ています。帰りはモナコを21時頃に出るのが最終便になっているのでご注意ください。

やはり旅行前に予習としてモナコまでのアクセスを調べた際に「100番のバスがおすすめ」という記事ばかりを目にしていたのですが、どんなに探しても見つからないんですよね。色々情報が更新されている模様。※この記事は2023年夏の情報です。

バス乗り場

どこから行くかにもよりますが、アクセスやすいのはトラム2番線の終着駅「Port Lympia」から近い『Arson fodéré』でしょうか。その一つ手前の『Square Normandie Niemen』が始発バス停なので、ハイシーズンなどに確実に乗るならそちらからの方がいいかもしれません。同じくモナコに行く602番のバスも出ていますが、こちらは内陸を通るルートなので地中海の眺めはそんなに楽しめなさそうなのでご注意ください。

バス降り場

降車するバス停は目的地にもよりますが、大聖堂や大公宮殿、海洋博物館やF1 モナコGP関連場所に行くなら『Place d Armes』、カジノや日本庭園に行くなら『Monte Carlo Casino』で降りるのが良いかと思います。

電車で行く

バスでお安くゆっくり地中海を眺めながらもいいですが、時間重視の方は電車でも行けます。ニースのNice-Ville駅からモナコのMonaco Monte Carlo駅まで片道約20分、€4.4です。車酔いをしやすい子連れの私たちは電車を選択しました。

駅に券売機もありますが、私たちが行ったときは長蛇の列の大混雑。ネットでオンラインチケットを購入しました。⇒こちらのページです。

券売機付近が混雑しているということは、もちろん電車も混雑。モナコの先のマントンやイタリアのヴェンティミーリアまで行く電車なのでバカンス客でごった返していました。車窓から地中海も見えましたが、子どもがつぶされないようにするのに必死で景色を楽しむ余裕はありませんでした。

駅から市街地の方へは地下道を通るのが便利です。
(画像引用元:visit Monaco

はじめは情報収集不足で地上を歩きましたが、絶景は楽しめたもののなかなか時間がかかりました。帰りにこの地下道の存在を知りあっという間に駅にたどり着けてしまって驚きでした。

モナコ国内観光

画像引用元:visit MONACO

とりあえず、Monapassというアプリを入れておくと便利です。バスチケットやレンタサイクル、博物館の入場券の購入もできます。

Monapass

Monapass

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ニースと同様に、乗り降り自由の2階建て観光バスやミニトレインのシティツアーがあります。ここも日本語解説あり。

2階建てバス:12歳~ €23.0 4~11歳 €8.0
ミニトレイン:9歳~ €11.0 2~8歳 €5.0

ミニトレインの出発地点は、海洋博物館の目の前にありました。ツアーの所要時間は約30分。

Facebookの公式ページでルートマップも確認できます。

実際のようす

ニース

コート・ダジュール(Côte d’Azur)=紺碧海岸とは、このことか!という美しい海でした。海岸は砂浜じゃなくて石の浜。素足で歩くには結構痛い…。

ここぞとばかりに魚介料理をチョイスして食べました。スーパーに売っている野菜や果物も色鮮やかでキレイ!色も形も様々なトマトがごろごろ売ってました。

マティスやシャガールの美術館も気になるところでしたが、今回はゆーっくりバカンスを満喫するのを優先したのでパス!ちなみに今回、宿泊はホテルではなくAirbnbでの民泊でした。

モナコ

約2㎢という小さな土地にギュッと魅力の詰まった国です。大公宮殿、大聖堂、海洋博物館、そしてカジノにF1 モナコGPの市街地コースにと、みどころがたくさんです。

到着したのがちょうどお昼前で、毎日11:55から行われている大公宮殿の衛兵さんの交代式を見ることができました。カジノもちょっとのぞいてみたり、バスで通ったF1コースのタイヤ痕やトンネルに興奮してみたり。

最後、帰りの飛行機は混雑のため出発が遅れに遅れましたが、無事にアイントホーフェンまで帰ることができました。夕空から夜空へのグラデーションがとても綺麗でした。

以上、プチバカンスのご報告でした。

おまけ:ラグビーワールドカップ2023

2023年のラグビーワールドカップ フランス大会が、9月8日(金)に開幕しました。今回ご紹介した旅行先のニースもその熱戦の会場の一つです。

10月9日までが予選リーグ、その後15・16日に準々決勝、21・22日に準決勝、28日に3位決定戦、そして29日に決勝戦が行われます。

日本代表(世界ランク14位)の予選リーグは、9/10(日)にトゥールーズでチリ(同22位)と、9/17(日)にニースでイングランド(同8位)と、9/28(木)にトゥールーズでサモア(同12位)と、10/8(日)にナントでアルゼンチン(同6位)と対戦予定です。前回大会のベスト8を超えられるか、楽しみですね!

DAZNJSPORTSオンデマンドPrime VideoのJ SPORTSチャンネルでは全試合が見られますよー。

DAZN

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コメント

  1. yas より:

    ニースからモナコ行きのバス607番について。モナコ行きと申告するとLignes d’Azur linesのカードは使えず、2.5€でした。モナコまで行かない近距離で降車する場合と料金が違うのではないかと思います。2024年2月の状況です。

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